【PORSCHE / 993型 911 Carrera】ディテイリング施工しました

どうも!
Fulltoneの青木葉です!

今回は、千葉県香取市のU様よりお預かりした993のディテイリングを施工させていただきました!

鈑金塗装

ディテイリングの施工の前に、フロントスポイラー左右の修復をご希望でしたので外注作業にはなりますが板金塗装させていただきました。

オーナー様と打ち合わせをしてから、鈑金工場と打ち合わせをし、見積もりを出させていただいてからの作業開始です。

撮影日が異なるのと、照明の当たる角度が異なるため写真の色味が違いますが、実際には調色もかなり良い具合に仕上がりました!
(ちなみにAfter写真はディテイリング施工後の状態です)


鈑金屋さんの仕上がりと、僕のようなディテイラーの仕上がりって実は全然求めているものが違うため、板金塗装する場合には、必ず板金塗装をした後でディテイリングをします。
鈑金屋さんの磨いた後処理を僕がキッチリとするためです。

ボディ洗浄

お馴染みのフォーム洗車からスタートです。
スポイラーのダクトからエンジンルームに泡が入らないように一工夫して泡まみれにします。


たっぷりの泡で砂埃を浮かせたら、そのまま水で洗い流してしまいます。
そうすることで、通常のシャンプー洗車の際に砂埃を引きずるリスクを軽減することができます。
(洗車傷予防です)

通常のシャンプー洗車が終わったら、濡れているボディを撫でてみます。
こうすることで、鉄粉などの付着物を確認することができます。
(強く触ると傷の原因になるので優しく撫でてください笑)

鉄粉の付着が確認できたので、鉄粉除去パッドにてキレイにしていきます。
(触って鉄粉を確認できなかったとしても鉄粉除去の行程はありますが念のため…笑)

鉄粉の除去が終わったら、ボディ表面を覆っているシリカスケール(水垢)の除去作業を行います。
スケールに反応する専用の洗剤をボディに塗布すると…

このように洗剤とスケールが反応して白く浮かび上がります。
これを何回か繰り返していくと、浮かび上がっていたものが消えていきます。


開口部洗浄

ボディ表面の洗浄が終わったら、ドア内などの開口部の洗浄作業に移ります。
普段は気にして見る場所でもないので、気付いたらスケールやグリースまみれになっていたりします。
筆やブラシなどでなるべく傷を増やさないように丁寧に洗浄していきます。






簡単に外せる部品なら、外して中までキレイにします。
(クリップ類で固定されている部品に関してはクリップ破損の恐れがあるため外しません、あくまで簡単に外せる部分のみ)


ホイール洗浄

普段洗車する際に洗っているホイールでも気がつくと結構汚れていたりします。
特に、ホイールナットの部分や、細かい部分、ピアスボルトなどなど…




研磨

コンパウンド、バフ、ポリッシャーのマッチングも兼ねてボンネットの半分側だけ磨いてみました。

部分的にキラキラしているのは、スケールによる塗装陥没です。
オリジナルペイントであることや、残りの塗装膜厚を考慮して完全除去は目指さずに目立たなく処理します。

車磨きのマッチングって何?バフ、コンパウンド、ポリッシャーの組み合わせで可能性が広がる


続いてはやはりダメージの多いルーフ。
塗装表面のダメージを見るには蛍光灯などの照明がオススメです。
表面がザラザラしていて、水垢の形に凹んでいるのがわかるでしょうか?
ボンネットと比較すると浅めの陥没だったので1発研磨でここまで仕上がりました。


塗装肌を変えない研磨を謳う業者も多いですが、塗装肌を変えない=塗装肌を”変えることができない”場合もあります。
こういった塗装はどのように処理するのでしょうか…なんてふと疑問に思ったり笑

一般的には塗装膜厚を十分に残すために塗装肌を変えないと言いますが、今回の993の塗装で僕が研磨した場合は

平均膜厚 (同じ場所で5回ほど測定)
研磨前 AVG157μm
研磨後 AVG152μm


光沢値20°測定
研磨前 80
研磨後 86


膜厚も光沢値も目安でしかありませんが、およそ5μmで確実に光沢が上がってます。
光沢値に関しては数字以上のものが見てわかるかと思います。

お次はガサガサに劣化したリアガーニッシュ。
ポルシェあるあるですね…笑
欧州車のヘッドライト以上の劣化といえば分かる人には分かると思います。

まだまだ細かいクラックなどはありますが、かなり美観の向上ができたかと思います。


重量な箇所の確認&研磨が完了したので、いよいよ全体的に研磨していきます。
2工程の研磨で、初期研磨で傷の除去、仕上げ研磨で初期研磨による磨き傷の除去を行います。
毎度のことですが、ばっちり研磨すると色が変わったんじゃないかというくらい塗装の持つ表情が変わります。



仕上げ作業

これもポルシェあるあるな、ストーンガードの劣化です。
現在、Fulltoneでは張り替え作業は行なっておりませんので、できる限りを尽くしてキレイにします。
(今後、ストーンガード張り替え作業のオプションを検討してます!!)

「これキレイになってんのか?大丈夫かな?」なんて思いながら作業してましたが、いざ写真で見ると一目瞭然ですね笑


ロッカーパネル部分の素地パーツ(未塗装樹脂)も…
この部分のコーティングにはFulltoneオリジナルのTone tuneという物を使用してます。
ボディはもちろん、樹脂パーツにもかなりよく定着します。

マフラーはそこまで汚れていなかったので写真ではわかりづらいかもしれませんが、黄ばみが取れてスッキリとしたシルバーに。


コーティングには、ザイモールのコンコースグレイズを施工させていただきました!
施工写真を撮るのを忘れてしまったので、ワックスだけ…笑
カルナバ47%とココナッツオイルなどの天然成分だけで作られているワックスで、ザイモールの創業者が自分のために作ったという気合の入った製品です。
他にもチタニウムなどは50%以上のカルナバを含有してますが、コンコースはカルナバの質が高く、お値段もチタニウムの3〜4倍します…笑

完成

というわけで鈑金塗装も含め、2週間ほどお預かりしていた993のディテイリング作業が完了しました!






この度はご用命いただきまして誠にありがとうございました!

【施工内容】
・鈑金塗装
・ザイモールコンコースグレイズ Sサイズ

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