TOKYO AUTO SALON2018に出展する車両のディテイリングをご依頼いただきましたので、開催日前日に幕張メッセまで出張施工に行きました。
車両について
TSW Wheels Japan様(車道楽株式会社様)のデモカーBMW G30(5シリーズ)をディテイリングしました。
2017年にフルモデルチェンジを行った車種ですので、新車施工のイメージでしたが、やはり実際に走行している車両ですので、黒ずみや水垢もバッチリ付着しておりました…
時間的な制約を考えるとスクラッチを全て除去することは考えず、3日間の展示期間中にひとりでも多くの来場者が足を止めるためには何ができるかを考えてから施工致しました。
施工内容
洗浄
水は使えませんが、汚れはあります。
しかし、その汚れを見逃すわけにはいきません。
ディテイリングにおいて、大切なことはキズを1つ残らず消すことではありません。
全体の美観を向上させ、クルマ本来のオーラを纏わせることがディテイリングの本質だと私は思っております。
当初の予定では制限時間5時間のうちのほとんどを研磨に費やすつもりでしたが、実際の車両を見て洗浄メインにシフトチェンジしました。
会場ではガッツリ照明をあてながら研磨に勤しんでるディテイラーも多く見かけましたが、そんなことは気にせず地道に洗浄。
研磨
会場の照明のあたり方を考え、プレスラインの上を重点的に研磨。
特に気になるのがウインドウモールでした。
欧州車のウインドウモールといえばメッキが主流でしたが、G30はピアノブラックモール。
スクラッチが気になりますので、きっちり研磨致しました。
ボディもクスミ感を除去し、スクラッチも60~70%は除去できたと思います。
仕上げ
ショーカーの仕上げといったらコレでしょ!的な「Kamikaze Collection INFINITY WAX」
ハイグレードなカルナバを53.7%も配合。
さらに国産ガラスコーティングを39.2%配合。
硬化時間が90分~120分ほど必要なのですが、今回は展示期間中にカルナバのグロス感だけが欲しかったので、60分ほどの硬化時間で拭き上げました。
60分でも十分にガラスコーティングの恩恵は受けられるかなと思います。
まとめ
研磨メインから洗浄メインにシフトチェンジしましたが、私は「磨き屋」ではなく「ディテイラー」ですので、制限時間内にもっともクルマが美しく見えるように仕上げられれば研磨の必要すらないと思っております。
細部の美しさが、全体の美しさに直結します。
その場で、その車両に対してどのような施工が最も効果的なのか。
これを考えられる人と考えられない人では仕上がりが異なると思っております。
イベント出店車両をキレイにしたい。そんな方は一度ご相談下さい。
TSW Wheels Japan様、車道楽株式会社様、ご用命ありがとうございました。