【メルセデスベンツ / W126】オクタン編集長、堀江様のクルマをディテイリング致しました

どうも!
フルトーンの青木葉です!

今回は、雑誌「オクタン日本版」の編集長である堀江様のメルセデスベンツW126のディティリングを施工しました!
仕入れたばかりと仰っていた30年前のW126、どう生まれ変わるでしょうか…

※今回は写真がかなり多くなっております

まずはフォーム洗車からスタート

おなじみのフォーム洗車から始めます。
「高圧洗浄機→フォーム→すすぎ→シャンプー洗車」
という流れで作業しております。

家で洗車する方でしたら
「高圧洗浄機→シャンプー洗車」
で構いません。

フォーム洗車の場合はボディに泡を貼り付けておくことで、乾燥してしまった鳥糞などをふやかして除去することができますが、普段の洗車なら上記の流れが楽チンですね!

この泡泡を、高圧洗浄機ですすいだ後に通常のシャンプー洗車をします。
フォーム用のシャンプーと、シャンプー洗車用のシャンプーは使い分けており、シャンプー洗車ではKAMIKAZE COLLECTIONのシャンプーを使用しております。
サッパリとすすぎができるところがお気に入り。


シャンプー洗車のあとは鉄粉除去です。
表面にトラップ粘土がついたパッドで水分を含ませながら突き刺さった鉄粉を優しく除去していきます。

ちなみに、カー用品店などで売っているコーティングに「下地処理としてトラップ粘土で鉄粉を除去してから施工してください」なんて書いてあるものもありますが、トラップ粘土はめちゃめちゃ傷が入るので絶対にやめたほうがいいです。
トラップ粘土はあくまでも研磨することを前提として使用するものです。

細部洗浄

通常の洗車では綺麗にできない、細かなところの水垢を除去していきます。
例えばエンブレム周りの黒ずみ。
これも洗車の拭き上げ時に残ってしまった水分が積み重なってできた水垢(シリカスケール)です。

毛先の柔らかい筆に専用の洗剤を塗布して、やさしくなぞります。



その他、細かい箇所も…






ドア内のグリス汚れも綺麗に除去します。
長期間グリスが付着したままだと、このように塗装が変色してしまいます…


トランクの白い水垢も…


給油口の周りも…


フロントグリルのエンブレムも良く見ると真っ黒!
ワックスが詰まりやすい箇所でもあります。
おそらく30年分のワックスが作り上げた汚れですね。
ちなみにこのエンブレムの青い塗料は、シリコンオフなどの脱脂剤では簡単に剥げてしまいますので、ダメージの少ない洗剤とブラシでコツコツと綺麗にしていきます。



引いてみて見ると、左上だけ鮮やかですね。笑
全体も綺麗に仕上げます。


良く見ると、エンブレムの周りにも黒ずみがありましたので、こちらも綺麗に。


ナンバープレートの台座も


フロントグリルや、バンパーのメッキモールの黒ずみも




ボンネットの開口部も


リアバンパーの下部にも汚れが蓄積してました


ウインカーレンズのMADE IN GERMANYやテールレンズも…




もともと綺麗でしたがエンジンルームも手が届く範囲で綺麗にしました。


ホイール、足回り洗浄

ホイール、足回りに移ります。
足回りなんかは、とても地味でとても時間のかかる作業ですが、あまり目に止まらない場所ですが、綺麗にしていきます。笑

まずはホイールボルト
下がBefore
上がAfter

右がBefore
左がAfter

タイヤハウスは、強力な洗剤でゴシゴシいきたいところですが、この部分の塗装って意外と剥げやすいので、ほどほどの洗剤で地道に作業していきます。



W126のホイールは形状的に裏面はまず見えませんが、見えないからこそ汚れが溜まっております。
あらかたの汚れを洗ってから、固着した汚れに合う洗剤をチョイスして地道に綺麗にしていきます。





表面もエアバルブ周りなどに汚れが固着しておりますので、筆や綿棒など柔らかいもので綺麗にします。
こういった細かい場所はポリッシャーで磨くことが出来ませんので、そもそも傷が増えないように工夫する必要があります。






ディッシュ系のホイールは、スポーク系のホイールよりも平らな部分が多く、傷が目立ちますので軽く磨いて光沢を上げます。
スポットライトのまわりに見える傷が除去されていますが、ぼやけていた蛍光灯の映り込みがクッキリしているのがわかると思います。



仕上げにはKAMIKAZE COLLECTIONのSTANCE RIM COATを施工しました
(こんなに写真あるのに撮影するの忘れました…笑)

ウインドウガラス

ウインドウガラスも元々キレイでしたが、良く見ると小さなウロコが付着していましたので除去していきます。
※良く見ないと見えないかもしれません笑








仕上げにINTENSO WINDOW COATを施工しますが、ボディのコーティングと同じタイミングで施工しますので、また後ほど。

ボディ研磨

さて、いよいよボディ研磨です。
まずは塗膜がどのくらいの厚さなのかを計測します。
一般的な新車で130〜150μmほどで、私が研磨する場合のデッドラインは100μmとしています。
というのも、ボディの鉄板までの距離を計測していますので、下地が何μm、クリアが何μmというのはわからないためです。

平均的に100μmほどの塗膜でしたが、場所によっては80台も…

正直言ってしまうとこのレベルですとクリアを剥がしかねないので研磨するのはしんどいです。

ですので、深い傷は絶対に追わず、誤差程度の数μmで仕上げるという方針になりました。





パネルの際、傷が残りがちになってしまいますので、小さなポリッシャーでさらっと磨きます。
ピント合わせように貼ったマスキングの下にうっすら傷があるの見えますでしょうか…?
それを除去します。
※ちなみに、このあとでさらに2工程目を入れます



ルーフにはなにやら擦れた跡が…
チェックしましたが、どうやらスライドさせると内部で当たってしまう場所があるそうです。

とりあえず膜厚を計測して深い傷は追わないように研磨して、修理するまではスライドさせないでくださいと伝えました。




もう少しわかりやすいBefore Afterを…
トランク


リアクオーター(バンパーの上)


細かい箇所も研磨していきます。
ドアのガラス周りやBピラー部分はその太さに応じたポリッシーを選んで研磨します。
もちろん、小さいポリッシャーを使うということは、ちまちまと作業することになりますので時間もたくさんかかります。


Bピラー部分ハーフアンドハーフ(右がBefore、左がAfter)



リアトランクエンブレムの内側は、際まではいけませんでしたが出来る限りで…


テールレンズの凹凸部分も


ちなみに、2工程目の研磨でどう変化するかというと、以下のようになります。

左がBefore、右がAfterです。
1工程目ではパッと見ではわからないような傷がたくさん入ります。
そのパッと見でわからない傷を2工程目で除去することにより、光沢に深みが出て塗装本来のカラーになります。

仕上げのコーティング

ボディのコーティングにはKAMIKAZE COLLECTIONのINFINITY WAXを施工しました。
硬化タイプのいわゆるガラスコーティングも良いですが、ナチュラルな質感とワックスならではの艶が魅力的です。


ウインドウにはINTENSO WINDOW COAT


タイヤは、汚れをしっかり除去した後にSiO2を配合したタイヤ専用のコーティングを施工。
施工後にはゴムに浸透するように熱を与えました。



完成

というわけで、記事にしてしまうとサクッと終わってしまいますが、実際には10日近く付きっ切りで作業させていただきました。








納車になるまでに少し時間がありましたので、新しい照明を取り付けました!


ちなみに、長くお預かりする場合には、フルトーンではバッテリーチャージをしておりますので、バッテリーが弱ってしまうことはございません^^

車をキレイにするというのは、オーナーによってモチベーションはそれぞれです。
今回はオーダーメイドのフルトーンコースで施工させていただきましたが、フルトーンコースは私の全てをつぎ込んで施工させていただく、私のエゴがたっぷり詰まったコースです。
コンコースに出展させるつもりで仕上げさせていただきました。

サクッとキレイに仕上げるコースもございますので、お気軽にお問い合わせいただければと思います^^

というわけで今回はオクタン日本版の編集長、堀江史朗様のW126を施工させていただきました!

この度はご用命いただきまして誠にありがとうございました!

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施工に関するお問い合わせは下記にてお願い致します。 車種、年式、ボディカラーなどを添えてお問い合わせいただけると、打ち合わせがスムーズに進みます。

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